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お客さまの声

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祖父母の古民家を生かした建替え。
地盤から見直して、家族が安心できる住まいへ。

竹林の中にゆったりと構える平屋。ここに暮らしているのは、今回お話をうかがうSさまご家族です。もともとはご主人の祖父母が住んでいた昭和19年築の住宅がありましたが、これからも安心して長く住み続けるために地盤改良工事と建替えを行いました。さらに、仏壇や神棚など、先祖代々使われてきた道具を再利用することで、モダンでありながらも古民家の趣が感じられる空間を演出しています。たくさんの思い出や歴史があるこの場所の良さを生かすために、どのように家づくりが進んでいったのか紐解いていきます。

安心して住み継ぐために、リノベよりも建替えを選択。

Sさまご夫婦を訪ねたのは、この家に住み始めてからちょうど1年が経った頃。いまは家族が増え、ご夫婦と生まれたばかりの娘さんとの三人暮らしです。以前は川口市内で定期借家のマンションにお住まいでしたが、満期を迎えるタイミングでマイホームを検討し始めたそう。

「次の住まいをどうしようか悩んでいたときに、祖父母が残してくれた土地と家を僕が受け継げることになったんです。もともとあった家屋は昭和19年築の平屋。僕は小さい頃に遊びに来ていて、いろいろな思い出があったので、最初はリノベーションして住めないか検討していたんです」とご主人。

しかし、昭和19年(西暦1944年)は旧耐震基準も制定されていません。この先50年、60年住み続けることを考えると、やはり性能面での不安はぬぐい切れないでしょう。建築関係の仕事に就いている奥さまとしても、「地盤改良工事をした上で建替えたい」という希望があったと言います。

決め手は、自分たちのペースを大切にしてくれたこと。

「まずは近くの住宅展示場に行ってみたのですが、営業スタッフとの会話のペースが合わなくて疲れてしまったんです」と話すお二人。「どんどん次の予定を決めようとされていて......良く言えばリードしてくれるとも言えますが、私たちにはマッチしませんでした。じっくり検討して進めたいけど、たくさんのお客さんを相手にする大手では難しそうだなと」

そう思い悩んでいるときに、奥さまがamaneを見つけてきたのだとか。

「ドライブ中にSNS広告でよく見る外観の家があるなと思ったら、amaneのコンセプトハウスでした。」と奥さま。その後、実際に見学してみると、ただおしゃれなだけでなく暮らしやすさにも配慮したさまざまな工夫に感動していたのだとか。

「実際にamaneの方々に会って思ったのは、みなさん物腰が柔らかいということ。じっくり話を聞いてくれますし、急かされるようなこともなかったのでとても安心できて。コンセプトハウスのデザインも設計も好みにぴったりだったので、ここなら家づくりを楽しめそうな予感がしていました」

ご主人も、amaneへの印象についてこう続けます。

「大手だとアフターメンテナンス部門があったりして、引渡し後は担当者が変わってしまうケースも少なくないと思うんです。その点、amaneはずっと同じ人が担当してくれる。そんな安心感もありました」

amaneが手がける設計やデザインも、スタッフの印象も気に入ってくださったSさま。こうしてamaneとともに家づくりを進めていくことが決まりました。

※Sさまがamaneで家づくりをするきっかけとなったコンセプトハウス revision1.0
※現在はクローズとなっています。公開中のコンセプトハウスについてはこちら。

地盤改良から取り組んで、安心と安全を確保。

実は、奥さまは建築系のコンサルタント。新しい家でこの先も安心して暮らしていくために、耐震性能の向上には人一倍気にかけていたと言います。

「万が一のときでも大丈夫な家にしたかったので、amaneには地盤調査からお願いしました。調査結果や地盤改良の進め方については会社の同僚たちとも確認して、気になることは全部聞いていましたね」と奥さま。

「細かい確認や要望も多かったと思いますが、全部しっかりと対応してくれました」と地盤改良工事も基礎施工も満足いただいたご様子でした。

古い家の趣をあちこちに散りばめたデザイン設計。

奥さまとamaneとがお互いに協力し、地盤と基礎は納得のいく仕上がりに。では次に、間取りではどのようなご要望があったのでしょうか。ご主人が当時を振り返りながら教えてくれました。

「祖父母の家には正月やお盆に遊びに来ていたんです。だから、縁側の思い出があって、できればそこを残せるようにお願いをしていました」とご主人。

広く取られた縁側のスペースでは、洗濯物を干したり、休日にはサンマを焼いたりして、夫婦それぞれが思い思いに使っているのだとか。四季を感じられる植栽を見ながら過ごす時間が素敵です。

「夜、妻も娘も寝静まった後にカーテンを開けて、庭を見ながらお酒を飲むのも好きなんです。ちょうど紅葉がライトで照らされるようになっているので風情があるんですよね。それで気づいたら夜中まで寝落ちしちゃうこともあったりして(笑)」

「冬に雪が積もったときも綺麗だったよね。今は子育てが忙しくて忙しい日が多いけど、こうしてリラックスできるリビングがあるのは有難いですね」と奥さまも続けます。

その他にもご夫婦から上がっていた要望は、古い家のものを利活用するというもの。

「仏壇や欄間、神棚、すりガラスなどを至る所に再利用してもらいました。前の家には思い出も愛着もあったので、せっかくだから面影を残しておきたかったんですよね。そういう想いを反映できるのも完全自由設計の良いところですよね」とご主人。

お茶教室の復習にも使えるこだわりの和室。

「この和室は、私のこだわりを詰め込みました」と話してくれたのは奥さま。「いまは育児でお休みしていますが、以前は茶道表千家を習っていました。足の運び方や物の置く位置も決まっているのですが、実は畳の敷き方にも決まりがあって。調べてもらいながら、この広さにぴったりな茶室を再現してもらいました」

コンパクトなつくりながらも丁寧にしつらえられた和室。古い家から持ってきた仏壇や欄間も上品で独特な味わいがあり、洗練された空間になっています。

「この前、娘のお食い初めをこの和室でやったんですよ。丁寧につくられているから、どこかの料亭に行ったのと遜色ないくらい綺麗な写真が撮れました。自宅でなら娘にも妻にも負担ありませんし、家族も集まりやすいから、思わぬところで茶室が活かせましたよ」と嬉しそうに話すご主人。

七五三やひな祭りの人形飾りも、この和室でなら良い思い出になること間違いなさそうですね。

この先も代々住み継いでもらえる場所へ。

寝室へと続いていく廊下には引き戸が設けられています。平屋には珍しい設計ですが、そこにはある狙いがありました。

「もともと平屋を希望していたのは妻でした。僕は床面積も広くとれて、1階と2階で空間を分けられる2階建ての方が便利だと思っていたんです。でもamaneから提案された間取りでは、リビングから寝室につながる廊下に扉をつけて前室のように使える工夫がありました。そのおかげで、空間をしっかりわけることができ、平屋でもプライベートが保たれるように。結果的にはマンションに住んでいる時と導線は変わらなくて楽ですし、これなら子どもが大きくなっても安心ですよね」とご主人。

「私たちが年老いて階段の上り下りができなくなったときのことを考えると平屋が良くて。2階建て派の夫も納得できるプランをつくっていただいてありがたいですね」と奥さま。さらに、こう続けてくれました。「この家は子どもにとっては実家になります。だから成長して大きくなってからも、帰ってきたいと思ってもらえるような家にしたいなって。耐震性や耐久性も申し分ないはずですし、平屋だから老後も安心。できれば住み継いで貰えたら嬉しいです」

長く住み続けるためにこだわった安全性能、そして夫婦それぞれの理想。その二つを両立できたからこそ、快適で愛着の湧く家ができあがりました。そして、生まれたばかりのお子さんの成長をこの家はいつまでも見守ってくれるでしょう。祖父母から受け継いだこの土地で、Sさまご家族の新しい物語は始まったばかりです。